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しばいぬラジオドラマ部

 

 

こんにちは~。

音響の人、矧矢です。

 

しばいぬ海賊団の7つの表現の海の一つである、『ラジオドラマ』についての活動報告です。

 

しばいぬ海賊団では、ナレーションやアテレコ、声真似など声で表現する活動を行なっているベルべる☆と、

元々声の劇団「シグマ」というラジオドラマを制作するサークルに在籍し、脚本・編集などを担当していた矧矢の

主に2名でラジオドラマの活動を行なっています。

 

そんなしばいぬラジオドラマ部は先日、ミミヨリ企画さんが主催する

オトゲキフェスティバル2020」というイベントに参加させて頂きました。

 

 

 

 

オトゲキフェスティバル2020」とは、元々東京五輪が開催されるはずであった

7月22日から8月9日までの期間中、5つのチームが制作をしたラジオドラマの視聴権付きのステッカーを

1枚500円で販売し、その販売枚数を競うという企画です。

 

 

ラジオドラマ制作にあたっていくつか条件があって、キャストは5名(登場人物は何名でもOK)、

「走る/飛ぶ」など動く表現を入れる事、そして各キャストがリモートで収録をするというものです。

 

それぞれのチームは五輪カラーにちなんで・黒・

我々しばいぬのチームは黒でした。

 

 

 

 

出演依頼予定のキャストさんをイメージしながらベルさんが大まかな原案を出し、

そこから矧矢が脚本を書く事に。

 

脚本のテーマは、「声真似」。

 

キャストさんの多くは声真似の活動をしていらっしゃる方で、

その方達の声を聴きながら脚本を書き進めて行きました。

  

そんな矧矢の脚本に、声真似の活動をしているベルさんが声真似主の魂を注ぎ込む事によって、今回の脚本は完成。

 

その名も、「贋作 ジ・オリジン」。

 

 

 

  

6月の中頃にオンラインでの読み合わせをしてから、それぞれサンプル用の音源を宅録して送ってもらいました。

 

7月の頭から各チームが作品のサンプルをYouTubeに公開する事になっていたので、

直前までセリフの間やBGMの入り、効果音の組み合わせをこだわりにこだわって制作しました。

 

7月に入ると、続々と本編の音声が上がってきて、本格的な編集作業が始まりました。

 

この作品は非常にBGMや効果音が多く複雑で、それらを揃えるのにもなかなか苦労しました。

まぁそういう脚本を書いたのは自分自身なのですが(笑)

 

自分がこれまで携わってきたラジオドラマ収録のほとんどは、

音楽スタジオにキャストが集まって2~3本のマイクを使って収録をしていました。

 

生のリズム、生の間というのはそれはそれで良い物なのですが、その作品の脚本と演出と編集を担当していると、

「うーん、この間じゃなかったなぁ」と思う事があって、編集の段階で調整する事がしばしばありました。

 

そういう意味では、今回のリモートワークでの制作というのは

自分のスタイルと噛み合っていて非常に相性が良かったように思います。

 

「全部自分で調整しなければならない」と思うか、「全部自分で調整できる」と思うかは随分違いますもんね。

 

 

 

 

そして7月22日から視聴権付きステッカーの販売が開始され、

上半期の売り上げは第2位で下半期は第1位、見事黒チームが優勝という結果となりました!

 

試行錯誤を重ね、愛情を注ぎ込んで黒チーム一丸となって作り上げたこの作品が

優勝という形で評価して頂けたのは、本当に嬉しい事です。

 

リスペクトの気持ちを持って、その時その時の出会いや縁に感謝をしながら、その時その時のベストを尽くす。

 

その大切さを、この作品を通して改めて知る事が出来たと思います。

 

 

ちなみに、黒チームは声真似・二次創作という題材を扱う関係上、

チームに還元される売り上げの全額と優勝賞金の一部合わせて7万円以上を、

yahoo基金を通して新型コロナウイルス医療崩壊を防ぐための支援に寄付させて頂きました。

 

 

 

 

こうして最高の結果を出す事が出来たしばいぬラジオドラマ部ですが、

現在、新たな冒険を始めています。

 

しばいぬ海賊団共同主宰であるベルさんは、ぎふチャンというラジオ局で毎週火曜の22:00~24:00に、

1スタは!? 夜もZawaZawa」という番組のメインパーソナリティを務めています。

 

その番組内に「リリックシアター」というコーナーがあるのですが、これは歌詞の世界観からインスパイアされて

書き下ろしたラジオドラマを、ベルさんが生放送で演じるというもの。

 

その、ラジオドラマの書き下ろしを矧矢が担当させて頂く事になりました!

 

リクエストされる曲の中には自分が全く触れる事のなかった曲もあり、明確な締め切りがある中で

どんどん作品を生み出していくというのは書き手にとって非常に鍛えられるなと感じています。

 

ですがなによりも自分自身、彼と肩を並べてラジオドラマ制作をするのは長年の夢でもありましたので、

毎週、それも公共の電波に乗せて制作できる事に嬉しさでいっぱいです。

 

今年から本格的に活動が始まったしばいぬラジオドラマ部。

次は一体どんな冒険が待ち構えているのか!?

 

What comes next?

 

 

矧矢