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しばいぬ朗読ワークショップVol.1 ふりかえり

こんにちは。おちゃこです。ハルさんが報告してくれたインプロワークショップと同じ日に、しばいぬでは初めての、朗読ワークショップを開催しました!!

 

やったこと

・腹式呼吸

まずは朗読の基本「腹式呼吸」から始めました。「腹式呼吸」って、お腹をペコペコさせることだと思ってる方も多いのですが、正確には「腹筋」を使って「横隔膜」を引き伸ばしたり縮めたりして「肺」を動かし、息を吸ったり吐いたりするんですよ。
身体を風船に例えて、肺に入っている空気をしっかり出してから、出した分だけ入れる呼吸を練習しました。

 

・発声練習

腹式呼吸を使ってハミングからの「マ~」。ハミングで、声帯に負荷をかけずに声を出す場所をさぐりながら、共鳴する発声練習をしました。

「暑い」と上着を脱ぐ方もいらっしゃいました。そう! 正しい発声練習は、しっかりやると、インナーマッスルを刺激するので、とても暑くなるんですよ✩

 

・口周り・舌のストレッチ

鏡を見ながら口の開け方をチェックしたり、舌を柔らかくするストレッチをしました。「舌」が固くなっていると、滑舌が悪くなるので、舌の力を抜いたり、小刻みに動かすストレッチをしました。

・「朗読はイメージに始まり、イメージに終わる」

参加された皆さんに朗読の印象をうかがったところ「朗読はアクセントを注意されるので苦手」「正解はあるんだろうけど、どれが正解なのかわからない」という意見が出ました。そこで、私が考える「朗読」というものについてお話させていただきました。

朗読にはもちろん、声の大きさ、アクセントの正確さ、は必要です。でもそれ以前に必要なのは「イメージ」。
物語を理解し、イメージを作って、声に表す、ということが大切。

ただ正確にキレイに読めばいいならAIに任せたらいいですもんね。

でも人の声で、人の数だけ表現がある「朗読」は、イメージなくしては読めないものだと思います。

ちなみに・・・。

朗読を読んだり聴いたりしていると、自分の意思とは関係なく、抗いようもなく、脳内映像が流れるようになります。

これを朗読者たちは

「朗読脳が開く」

と言いますが、この快感たらもう・・・!!言葉では言い表せません!!

たまりませんよ~~~(笑)。

・「ぞうさん」を朗読しよう!

さあ、いよいよ朗読です!!

初回のお題は「ぞうさん」。そう、誰もが知っている「ぞう~さん、ぞう~さん、お~鼻が長いのね」の「ぞうさん」です(笑)。
「朗読できるの??」

もちろん、できますよ。設定を作って読み手がイメージできれば、どんなものだって朗読できるんです。

まずは、私が作ってきた例文を皆さんに朗読してもらいました。

物語の基本「5W1H」。

ぞうさんに話しかけているのは誰? 

どこで話しかけてるの?

ぞうさんはどんな気持ち?

などなどを、皆さんに問いかけながら、想像やイメージを膨らませて朗読していただきました。

 

面白かったのは、全員同じ例文にも関わらず、皆さんの設定やイメージが素晴らしくて、

いろんな「ぞうさん」朗読が聞けたこと。

例えば

「ぞうさんが話せるのは内緒だから、こっそり話す子供」

「何度も同じことを聞かれるから、面倒な気持ちになっている象」

などなど。

「象が話せるのは特別なこと」

なんて、何度もこのワークショップをやってきましたが、初めて出てきた設定でした!!

 

・オリジナル「ぞうさん」を作って朗読してみよう!

最後は、自分だけのオリジナル「ぞうさん」を作って朗読していただきました。

いつものしばいぬワークショップとは違い、机や紙があって、学校みたいでしょ?

「実はぞうは話せるスパイだった!」
「母親から引き離されて連れてこられた象は、切なくお母さんを思い出している」

など、奇想天外な「ぞうさん」物語ができました!

そしてそれを「朗読」してもらい、ほかの参加者は、目を閉じて聴き、

「どんなイメージが湧いたか」

をみんなで共有しました。

その中で、読み手はすごくイメージを持って読んでいたとしても、文章から読み取れない「裏設定」は、聞き手には伝わりづらい、ということもよくかわりました。

全体を通して

はじめは「朗読って苦手」「どう読んでいいかわからない」と仰っていた皆さんでしたが、「イメージを膨らませる」事をメインに据えて朗読していくうちに、朗読が持つ「キレイに読まなければいけない」「上手に読まなければいけない」というイメージから離れることができ、のびのびと朗読してくださいました。

それに、同じ「ぞうさん」でも、参加者の数だけ違う「ぞうさん」の朗読があるので、目を閉じて聴くのも苦痛だったり、飽きることがなく、それぞれの朗読に

「へえ~~そんな風に想像したんだ!」

「ぞうさんが可愛かった!」

「鳥が話しかけている感じがしたね」

など、皆さんで意見交換や感想を共有できたことも、とても良いワークショップでした。

声からイメージを膨らませる、って普段はなかなかできないことですが、この楽しさを知ると、クセになりますよ♪

 

次回のしばいぬ朗読ワークショップは5月19日(日)10時から12時。
いつものアクテノンではなく、北生涯学習センターでの開催となります。
休憩を挟んで、13時から15時がインプロのワークショップです。

一日中しばいぬと遊べるプログラムになっていますので、ぜひご参加くださいね♪