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しばいぬ朗読ワークショップvol.3 ふりかえり

こんにちは~。おちゃこです♪ 6月30日、6月最後の日曜日に、しばいぬ朗読ワークショップvol.3を開催しました♫

やったこと

【自己紹介】

今回なんと!!しばいぬメンバーを除いたら、全員が男性!! 朗読に興味を持つ方は女性が割と多いのですが、

最近は男性も増えてきていますね。男性が加わると朗読作品にも幅ができるので、とても嬉しい事です。

参加してくださった皆さんに、簡単な自己紹介と、どうして朗読ワークショップに参加しようと思ったのかもお話していただきました。

 

【発声練習】

・腹式呼吸

毎度お馴染みの腹式呼吸。今回はアクテノンで、しっかり声も出せるのでのびのびとやっていただきました。

方法は今回も、

①身体の空気をしっかり抜いて緊張状態からのリラックス 

②リラックスした状態で鼻から息を抜く

という具合に、腹式呼吸を2段階にわけて練習してもらいました。

腹式呼吸で、口蓋に響かせた声を発声できると、声を枯らしにくいし、遠くまで届くようになります。

口蓋に響かせた声は、「ハミング」してみるとよくわかります。

鼻に手を当てて、びりびりしていたらOK。その場所からずらさない様に「ma~」と発声します。

声を出すときは、卵を口からそおっと出すくらいの大きさで、口を開くと良いです。

あ、卵は「鶏」で「殻つき」でお願いしますね(笑)。

 

・短音

「あ・え・い・う・え・お・あ・お」と一音ずつ切っていく「短音発声」は、

演劇をやっている方なら、お馴染みの発声練習ですね。

これに、一行ずつ「ハ行」を入れて、さらに!! 「内緒話」でやっていただきました。

つまり「はへひふえほはほ あえいうえおあお」という感じ。

「内緒話」ですが、完全に音を無くすのではなく、息の上に母音をすこ~し乗せて行く感じ。

これは、かなりインナーマッスルを使うハードな発声練習ですが、「ハ行」を入れることで、

「腹式」がわかりやすくなります。

「お腹に効くね~」なんて声が上がっていました!!

【みんなで詩の朗読】

・連想ゲーム

発声練習でしっかり声を出したので、続いては皆さんで詩の朗読をしました。

「詩の朗読」っていうと「う、難しそう」と思われるかもしれませんが、ところがどっこい(古い;)!!

朗読は「イメージで始まりイメージで終わる」。

イメージしやすい詩を選べば、朗読初心者にはとても良いんですよ。

というわけで、今回の詩は谷川俊太郎さんの「生きる」。とても良い詩で、50年以上愛されています。

まず、「生きる」の絵本を皆さんに見ていただいてから、イメージしやすくするための連想ゲームをしました。

連想ゲームでイメージをふくらませたら、次はいよいよ朗読です。
詩のフレーズを皆さんで割って、何度か練習。

黙読している時には気付かなかった感情や思いが、声に出してみると、急に自分に迫ってくることがあります。

「あ、自分はこんな風に思ってたんだな」

と実感することができます。声に出すことで、より作品への理解が深まるんですよ。

それに、短いフレーズの集まりでも、みんなでひとつの作品を作るのって、一体感がありますよね。

ワークショップは、短時間、初めまして、の集まりですが、ひとつの作品を作ると親近感が増して、

とても良い感じでした。

【吾輩は猫である】

さて今回のメイン課題は「吾輩は猫である」by夏目漱石。

内容はあまり知らなくても

「吾輩は猫である。名前はまだない」

のフレーズをご存知の方は多いんじゃないでしょうか?

というわけで、皆さんにはまた連想ゲーム。

「猫」から色々連想していただきました。

 

朗読の地の文は、大きく分けると

「私は~」で始まるような一人称の文章と

「おちゃこは~」で始まるような、三人称の文章に分けられます。

自分に置き換えやすいので、朗読初心者の方が作品を選ぶときは、

「一人称の地の文」をオススメしています。

 

で、今回は皆さんに「猫」になっていただいて、

「吾輩は猫である」

を朗読していただきました。

 

この「吾輩」はどんな性格なの?

年齢はいくつくらい?

大きめ? 小さめ? 太ってる? 痩せてる?

「名前はまだない」事を、どう思ってる?

 

声を出すために必要な事をたくさん考えていただきました!!

「好奇心旺盛で、名前がないことは仕方ないと思ってる猫」や

「クールで、今呼ばれている名前がとりあえずあるようだが(書いてないけど想像)、

自分はその名前を認めていないので「名前はまだない」と思っている猫」

など、皆さんしっかり設定してくださいましたよ。

まとめ

今回は、イメージをしっかり作って、みんなでひとつの作品を作る詩の朗読と、

一人称の地の文を「自分語り」として読む朗読をしていただきました。

どちらも「イメージ」をしっかり作ることができれば、朗読できます。

参加してくださった皆さんが、それぞれのイメージを持ってチャレンジしてくださって、

とても良い「生きる」と「吾輩は猫である」ができたと思います。ありがとうございました!!

 

次回のしばいぬ海賊団ワークショップは、

7月21日(日)13時から15時が朗読ワークショップ、

15時半から17時半がインプロワークショップ。

ちょっとやってみたいな~と思ってくださったら、ぜひ参加してみてくださいね!!

場所はアクテノンです。

おまけ

7月13日(土)、14日(日)と、25日(木)に、ベルベる✩とおちゃこが、VoiceVoice夏の朗読会「四谷怪談再び」に出演します~!!

ベルさんは伊右衛門、おちゃこはお岩で、すれ違う夫婦の物語を朗読しますよ。
しばいぬ海賊団はハッピ~な二人が、朗読では全然違う顔を見せますので、ぜひそちらも聴きに来てくださいね~!!

詳しくは「四谷怪談再び」特設ページをご覧ください。^^